生活衝百科2

ラッパー東京未開封( Smash Egg Records)(EX ZIGOKU-RECORD)が人生というクイズに挑戦します!!!正解したら褒めてくれ。

77話 暴徒達の海岸④ショーケン

庭を掃除をしているピッコリに、挨拶する双子の女の子。「最近二人ともきれいになったんじゃない?」「「そんな事、ないよねユラちゃん。」「ね」「お世辞だけど」「お世辞かよ!」


一方、未開封は帰り道の途中で、ふと素に戻り、足が重くなる。「また死にたくなった…」


―――いっつもそうだ…衝動が尽きると、俺は…―――


未開封のざらついた記憶の中。「お母さん、生まれてごめん」と書かれた紙。


再び海に向かう未開封。しかし、そこには寒い海風に吹かれながらも、ペットボトルのロケットを打ち上げてる少年がいた。人がいることで躊躇し、階段に座り込んでその様子を見てしまう未開封。その少年と目が合うと未開封は気まずそうにそこから去る。


一方、町の中で望は同級生の小阪と出会い、彼の父親の経営する寿司屋が壊されたことを知る。「なんかフードかぶったやつだって。今から警察いくから望も来いよ!」


同じ頃、近くの裏路地。「なんだよ!お前ら…」サラリーマン風の男が、眼鏡を掛け、髪を七三分けにした黒いフードをかぶった男に追い詰められていた。袋小路でフードの男が手にした看板を振るう。短い悲鳴。倒れる影。血のついた「ポイ捨てはやめましょう」と書かれた看板。


男のパーカーの背中、「きれいな町。犯罪のない町。他人に迷惑をかけない町。…私たちは法律と社会秩序を尊守します。」の文字。


結局、屋敷に帰ってきた未開封。しかし、執事っぽい男に見つかり口論に…。「自分、客ですよ。あんたこそなんすか」「執事だ!」「執事なんて想像上の生き物でしょ!」ピッコリの登場で事なきを得たが、執事の存在を否定された事で、屋敷の執事、剣持の心は深い傷と激しい怒りを覚える。


ピッコリから屋敷に住む双子の娘、桜月ユラとキラを紹介される未開封。そのままみんなで夕食をするが、その時も未開封は「執事って、月にいくらもらえんの?」「案外ボロい商売なんじゃねー?俺もなろっかな」などと剣持に暴言を吐きまくる。


「この餓鬼…」
剣持の胸の中、黒い炎が燃えていた。