生活衝百科2

ラッパー東京未開封( Smash Egg Records)(EX ZIGOKU-RECORD)が人生というクイズに挑戦します!!!正解したら褒めてくれ。

異臭につつまれた045からこんばんわ。

第3話「8割山ですのよ…」

一郎はかっては出来ていたどんなアクシデントにも動じない心を取り戻す為、二郎は声が小さいという自分の欠点を克服する為…満場一致ではないものの三兄弟のクルーにグランドマスター(師匠)として迎えられた女ラッパー・エイトカウントこと8。四人は車で横浜デビィジョンに向かっていた!

 面白くないのは末っ子の三郎である。あのバトル、ふざけてただけにしか思えない。なによりあんな事でどうしてヒプノシスマイクは反応した?自分たちから暴力を奪い、8はその代用品のマイクさえ奪おうとしている中央の女達の手のものではないか?道中、8は看板を見るたび韻を踏むゲームを兄弟にしかける。

「ほれ、”埼陽軒”」「きっ…」「"使用せん"”前立腺”」「俺たちは”鉛筆の線”」

「やっぱりお兄ちゃんが一番優秀ですのね~~”東横イン”…”ちょうど”あったし見せろや”超ド級の韻”それか”呼吸とちん”」

「できなきゃ”死”お前は俺たちの”師”かいてるぜ”詩”」「それじゃ一文字だぜ二郎」「でも”グッヴァイブレーション”よ‥”うっなんかでそう"コンビニよりましょう」「はい〜」

「…くっ…ぜ、全部シモネタじゃん‥キモ!」

 

 四人が横浜に来たわけ…それは一郎の最大のライバルであるギャングスタラッパーが最近変だという。
早速出て来たミスターハーコー(MCネーム度胸ありすぎひねりなすぎ)碧棺 左馬刻(読めへん)。元は一郎と伝説のクルーにいたと言う。しかし…

※()内は感想です

 

 「やだっ…ガリガリじゃないの!骨と皮だけですわ!あの男!」
「あ…あのYouTubeにもpvあがってるんで…チャンネル登録お願いします」

「チャンネル登録お願いします」と、とにかく曲間にひたすら言う。そして曲は春夏秋冬〜今夜はパーティーみたいなのばっかりでダサい。目の焦点も定まってない。

昔はあんなんじゃなかった…一郎はほぞを噛んだ。「イッチよ…その感情には名前がありますわ…”セルアウト”」「セルアウト!!」「でも、元マイメンならその理由が気になるんじゃなくて?」

 

 セルアウト野郎に一言ガツンと言ってやろうと、控え室に押しかけた一郎達。…そこではプロデューサーヅラした眼鏡がガリガリに「やっぱりこの路線さぁ…思ったよりウケないから元に戻そうか…」「はぁい…」やっぱりこいつのせいだな!黒幕っぽいしと思う一郎。しかし横にいたガリガリの弟分ぽい迷彩のやつが想定外の言葉を言う「…そうですかね?」

 その迷彩の男は静かに語る… 「兄貴…声はドスは効いてますけど…うん…音源だとうわこいつコエー!てなりますけど………ライブだとバレちゃうんですよね…」「え?何が?何が?眼鏡にもわかるように言って。逮捕するぞ!(申し訳程度の警察要素)」

「…こんな物騒なリリックの割にむっちゃガリガリじゃんこいつって…」
さすがの一郎もこれには開いた口が塞がらない。「……鶏ガラのお化けが歌ってる!って…目の前のギャル爆笑してたことあります」

 えぇ!?…そういや前クルー組んでた時、よく鶏ガラのお化けだ!って声を聞いたな…。あれお化けがでたのかと思ってすごい怖かったんだよな…

まさか!?あれはお化けじゃなくてハミちん(※ミスターハードコアを業界風に逆さにして、略したさまときのあだ名)の事を言ってたのか!?

 

「なんで…オレはこのポップな感じのがいいと思います…兄貴服装も大学生みたいだし…まあメガコップのプロデュース曲は超絶ダサいんで…そこだけ変えて」
「待って待って…警察だ!じゃない!先輩だ!この世界は芸歴が全てだぞ!」
「なんで気づかないんスか!!スゲェダセエよ!兄貴もあんたも!…この兄貴の服のどこにあるんですか!ヤクザ感が!」

「迷彩服着てるやつに言われたくない…」「お前1番服ダサいよ(便乗)」
一郎は頭を抱えた。他の二人は飽きて指相撲してた。
「わ〜!イッチ久しぶりー❤️」そんな楽屋前で膠着状態になった三兄弟に声をかける美女。
「あ…ハミちんの妹さん………はっ!」

 そうか…あんなスタイルをしているのはきっと、妹さんの為なんだ。サグ(※犯罪者の意味転じてそうしたハードコアな内容のラップも指す)すぎたら家族は嫌な気持ちになったりするもんな…そう答えっぽいものが見えた瞬間、涙ぐむ一郎。

 しかし室内では「迷彩は横浜っぽい、ぽくない」という謎の言いあいが白熱していた。そんな室内にはいつのまにか8が立っていた。

 

「ごちゃごちゃ言わんと…誰が1番ハマで強いか決めたらええねんですわ」
「誰だお前!?デリヘル!?(早とちり)」


第4話「2割は浅瀬ですわ」

妹さんも来たので、窪塚みたいに室に突撃した三兄弟。腕を組み、タチの悪いファッションした3人を見る今日の8は心なしかUインター色が強い。

意外にも8に噛み付いて着たのは三郎である。「ごちゃごちゃ言うのがラップだろ!」「屁理屈はいいんですのよ、背中で語らんかえ」「はーい!背中はラップしてくれませーん!口がするんですぅ〜!ブー!」

 さすがに8も怒った…。
MAD TRIGGER CREW(akaドロまんじゅう)の3人の弁当の食い残しに。

「なんでこんなに食ってないんですの!?!?あと他の二人は逆に酢の物とひじきだけ食ってんじゃない!」

「…お腹空かないから…」「変なモンやってんじゃないでしょうね!」「余計なお世話はやめてくれや…ただ食欲がねぇんだ」「おいッ!こんなちっちゃいペッボトル飲みほせんもん初めて見ましたわよ!!!水も飲めんのかえ!?」そしてハミちんは変な上着を着て外に出て行った。議論は続く。

「もう迷彩の話はいいから、弁当食いなっしゃい!お前ら!お前らも十分ガリガリですわよ!肋ブリーング!してんぞ!」「グランドマスターはやさしいなあ(次男並みの感想)」

 その時、三郎が妹さんの方を見て変に焦ったのを知る者はいない…。
「だいたいっ…色々言ってるけど本物のヒップホップ知ってんのかよお前よぉ」
「え?知りませんけど」
―――何!?三兄弟が固まった。

「みなさんがヒップホップじゃないとわたくしは言っただけ。別に本物とは何かはまだ知りませんわ」
二人も喧嘩してますし…兄も心配ですし場所を変えましょうか?という妹さんの提案に部屋を出て行く三兄弟と8。…しかし心を開きつつあった一郎と二郎は8について行かなかった。

「なにやってたんだ俺たちは…」
やがて迷彩とメガネはハミちんを探しに出かけた。俺たちはダサくない。we are cool!

「兄をあんなに心配してくれたのは貴女が初めてです」8が妹さんと仲良くするほど、三郎は8に悪態を吐く。
「かっこ悪いわよ!三郎さん!」
「あれ〜?いつもはわたくしに何かと女が女が言うのに…妹さんには言いませんわね?あっ(察し)」

 8は妹の股間を触った。
「うへーこいつ女だぞ(悟空さ)」
「そ、そう言うこっちゃねえだろ!ブス!!!」
きっと構って欲しいんです許してあげてと、妹さんが言うよりも早く三郎の胸ぐらを掴んだ8。殴られる!?と思った次の瞬間。「その子を連れて早く逃げるんですわ!!!!!」

8の後ろに6人の男がいる…。
シブヤとシンジュクのクルーが連合を組んで、ハミちんの妹をさらいに来たのだ。

「…あの女の言う通りだ…決めようじゃねえか」
路地裏でよだれをたらして独り言言ってたハミちんは、二人が来るなりそう告げる。
「ハマで誰が1番強いかよ…」
いないはずの虫をひたすら払うハミちん…二人にマイクを抜くように催促し…いきなり上着を脱ぐ。

先攻!ハミちんーー!
ガリガリ〜♪さまとき〜…ガリガリ〜…ガリガリさまとき〜」
ハミちんの貧弱な肋骨を洗濯板に見立てたダンスが続く。

ガリガリくん〜!ガリガリくん〜!」
「兄貴!やっばり辞めれてないんですか!?シャ…」

「オレ〜〜ェシャブ中〜♪」
おなじみのリズムに合わせて、自分を指差した時、迷彩は思わず笑い、メガネは言葉をなくす。
「かかったな!マヌケがッッ!!!!!」
二人めがけて、ハミちんのドスの効いた声が蘇りライムが体を切る!

「俺”たち”がやってるのは”サシ”の喧嘩じゃねえ/”サミング”から塩酸の”ボミング”/あげく”サリン撒く”ような”戦争”の”陽動”!!」

「貴女たしかこの前の…」
「小生は実に高く評価していますよ…この前の乱入。マイクはね、拾うんです。客の歓声、落胆、敵のわずな怒りや恐怖の声も。それこそが実はヒプノシスを増幅させる」
「…医師として…マイク戦士として…申し上げる…客を笑わす事は表現において1番難しいことです…そしてこのゲームでは敵対者のガードを破壊する唯一の方法だ…そんな我々の知らなかった事を知っているとはやはり…貴女は中央の女性なのですか?」
「なら面倒か?いや…好機」

「ダヴァイ(来んかえ)ッッッ!!!!!!」

「…わたくしがどこの誰とか関係ねえでございましょ…ごちゃごちゃ言わんと…来んかえ(ダヴァイ)ッッ」

やたら歯をガチガチ言わせてたホスト風の男が飛び出してきた。

シャンパンが…」

倒れた仲間を見下ろすハミちん、なぜか体をかいている。
「わかってんのか…ハミちん…お前あの女に担がれたんだぞ…」
「不意打ち…だまし討ち…あの女も…こちら側ということか……おい!なに見てんだ!(ただのマンホールに)やめろ!うさぎ人間!!…あっ。妹が危ない!」
「それな!」
ハミちんは見えないWi-Fiを避けながら走り出した。

腰が抜けてしまった三郎は妹さんを慌てて甕の中に隠す。絶対オレが守るから外に出ないように言い聞かせて。
「そういやあいつ……マイク持って無くね…?」慌てて地を這い三郎は兄達を呼びに行く。

「…それ…業者さんにかいてもらったんですの?」
額を切られた8がホストに悲しそうに笑う。
「あ、あいつヒプノシスマイク持ってないぞ…!?」

「通信”販売”かな?…ん?お兄さんそれ、頑張り、”足んない”。『腹から声出せ!!!!!駆け出しMC!!!!!!』」

眼前に立たれたホストが、腹を打たれたように吐いて倒れる。

「やられっぱなし!!!!!!」
「うわ…え!?肉声で!?」
「ほ、ホストのマイクを使っただけだ!…」
「びゃー!すげえ!エイトカウント…本当に8拍ちょいで…倒したぞ!こいつ!」

「数えてねえわバカ。だいたい…四兆曲…あるんですのよ…わたくしの持ち曲は」

「あそんで差し上げますよ…ヘヘッ!!」


…一郎達が駆けつけた時……
妹さんは泣いていました。
…ギリギリまで後退させられた傷だらけの8の背中の後ろで…
「もう…戦わないで!お願いッ!」
「か、勝ったのか」
「6人もいるのよッッッ!」

3人はもうなにも言えなかった…
8は3人の気配を察すと
「ぐっ…グランドマスター!!!!」
「…やーーっと…グランドマスター呼び…ハマってきたでがんしょ…こそばゆかったんですわよ…今まで」

「ごめんなさい…ごめんなさい…」
三郎は泣きました。
「先生ッッッごめんなさいッッッ!」

「お前漢だ!!!!」
同時に到着したはみチンはなぜか電柱に抱きついて言いました。

血だらけの8は立ち上がり…ハミちんに向かってズボンを脱ごうとしました。
「そう言うことじゃないッッ!」
彼女を抱きとめる一郎…

「え゛!?」
8の体に緑の神経の筋が浮かぶ

――毒ッ!?

 

Uインター要素の濃い回だった